capsule特集その4

ほぼ一週間ぶりの更新です。
capsule特集(いまのところ)最終回は、テクノ&ハウス路線後のcapsuleを紹介します。
スタジオジブリとのコラボレーションなどで少しずつ知名度を上げていったcapsuleですが、ここで大きな方向転換をします。
アルバム「FRUITS CLiPPER」は、ぶっといシンセベースとよつうちドラムのハウスミュージックになりました。
はっきりいうと、daft punkです。

FRUITS CLiPPER

FRUITS CLiPPER



これには当時のファンはびっくりでした。
ネオ渋谷系の代表としてオシャレポップスを作っていたcapsuleが、まさかこんなダンスミュージックを作るなんて、と。
「騙された!」「もうついていけない」という意見もちらほらありました。
 
そこから間髪入れず発売されたアルバムが名作「Sugarless GiRL」です。
Sugarless GiRL

Sugarless GiRL

前作の流れを引き継ぎつつ、ハウスを見事にポップスに昇華したこの傑作は、前作に若干懐疑的だったファンをも虜にしました。
アルバム冒頭を飾る名曲「Starry Sky」。これを聴かされたら、従うしか無いでしょう!

 
このアルバムの発売に前後して、capsule(というか中田ヤスタカ)の周りの環境は一変しました。
それまでも鈴木あみとのコラボレーションなど、いくつか楽曲提供はありましたが、まだ一般には名前の知られていなかったcapsule
しかし楽曲を手がけるPerfumeの「ポリリズム」のヒットにより、一気に注目ミュージシャンにのし上がったのです。

この辺りで中田ヤスタカの中で各プロジェクトの棲み分けが出来たのか、「capsuleは自分の好きな音楽をやる実験場。その他にはcapsuleでの実験をフィードバック」というスタンスが鮮明になってきます。
その中で作られた、趣味全開のアルバムが「FLASH BACK」です。
FLASH BACK

FLASH BACK

このアルバムで特筆すべき曲としては「Eternity」が挙げられます。なんとこの曲、ワンコーラスだけヴォーカルを録音して、後はヴォコーダーで音程をいじくりまくって曲を作成しています。

 
2008年になって、衝撃の名盤「GAME」と共にPerfumeが大ブレイクを果たし、capsuleへの注目はさらに高まっています。

11月に彼らのニューアルバムが発売されますが、今度はどんな世界を聴かせてくれるのでしょうか。