鬼を喰らう

2月3日、世間が節分だ何だといって浮かれている頃(?)、俺はそこにいた。
・・・PAPAS・・・本郷にあるカレー屋さんである。
 
この店は、年に3回、とんでもなく辛いカレーを出すことで一部東大生の間で非常に有名である。そして、節分もその中の一日であった・・・。
 
あれは何ヶ月前だったろうか・・・ふらりと入ったその店の「メチャ辛カレー」は想像を絶する辛さだった。
しかも、節分にはそれの何倍も辛いカレーが喰える・・・漢として、これは乗り越えなければ!!
 
そして運命の日、俺は眼前にそびえるそのカレーに恐怖すら抱いた。
「いや、おかしいだろ?何だよこの色は?」ともに挑んだ友人はすでに後悔した顔をしている。
 
一口・・・ん?食えるぞ。なんだ、楽勝じゃないか。
二口・・・あれ?なんか舌が、
三口・・・あぐぁ、か、か、ちょ、ちょっとまて、早まるな!!
 
まさに阿鼻叫喚であった。
俺はまるで秋山準に膝を攻撃されている時の小橋健太、いや、それすらはるかに超え、まるで狂乱の貴公子リック・フレアーさながらのバンプをとりまくった。フゥゥゥーーー!
 
結果だけ見れば、俺はカレーを完食した。だがその実態は、舌へのダメージを恐れ、カレーを味わうことなくガンガン飲み込んでいただけなのだ。
・・・・・・完敗だった。
つーかこんなカレー喰える訳ねーだろ!!!
以上。