天地創造

今日はヲタモード。
 
天地創造というゲームを知っているでしょうか?
スーファミARPGなのですが、あまりのストーリーの素晴らしさに未だに「人生のベストゲーム」に挙げる人も少なくない作品です。
 
以下エンディングの考察&ネタばれ
多分、やったことがある人じゃないと楽しめません。
 
 
 
 
 
 
 
創り主を倒したことにより消えていくクリスタルホルムで最後の一日を過ごすアーク。
最愛の幼馴染は「赤い糸で結ばれているのなら、いつかきっと逢える」と言い残し、他の村人と同様に消えていきます。
そして(一瞬だけ)共に戦った相棒も去り、アークも静かに目を閉じます。
 
・・・アークは、自らが再生し、発展させ、守った地上の世界を鳥になって見下ろす夢を見ます。アーク最期の夢です。
そして鳥は小さな村に降り立ちます。自らが生まれ育った裏の世界の村に瓜二つの村に。
 
降り立った場所は家の前でした。家の中には、一人の女性が住んでいました。
この村に生まれ、連れ去られ、運命に翻弄され、そしてアークと出会い、彼に惹かれていった、アークの幼馴染そっくりの女性。
女性は、最後の闘いに赴いたアークを待っていました。
 
アークは、彼女の中に幼馴染を見ていました。
同じ「エル」という名を持つこの二人の少女は、かつて生きた一人の女性を模してアークの幼馴染となるべく創られた擬似生命(アークも本来は擬似生命でした)と、女性本人の生まれ変わりです。
 
女性は、自らが幼少の頃過ごした家に戻り、アークを待っていました。
もう、戻ることは無いとわかりながらも、彼を待っていました。
その時、不意に扉を叩く音がします。
女性が扉を開けたその先には・・・
 
というのが天地創造のEDです。
一般的な解釈としては、扉の向こうにはアークがいて、表エルの元に帰ってきたのである、とされています。
しかし、それでは裏エルが可哀想だし、最後に物悲しくアークが死んでいくEDに水を差すようである、という声もあったりします。
 
私も、多分扉の向こうにいるのはアークであったのだと思います。
アークは、機械の力によって殺され、復活したときに表の「かつての英雄であるアーク」と同一の存在になっており、闇によって作られた人形であったアークはこの時点で光と闇の交じり合った存在になっています。
だから、闇が消え去った後でも、光の存在で鳥の姿になり地上に出現し、元の姿を取り戻せたのでしょう。
 
そして、エルにも同じことが言えるのではないかと思うのです。
天地創造」では輪廻転生が重要な役割を果たしています。
私は、表エルが、かつてのエルの生まれ変わりであると同時に、裏エルの生まれ変わりでもあるのだと考えています。
なぜならゲーム中、表エルがアークを好きになるのが、事件はあるにせよあまりに唐突で、正に「赤い糸で結ばれている」様にみえるのです。
 
裏エルは、アークとの約束を果たすために、自分が生きた時代と同時期のもう一人の自分、表エルとして転生し、同じく身体は表アークとなったアークと、自らを創った闇が滅びた後も幸せに過ごしたのだと、私は思いたいです。