capsule特集!!その3

つーわけで、中期capsuleの「SF三部作」を紹介します。
まずは「S.F. sound furniture」から。

S.F.sound furniture

S.F.sound furniture

ピチカートっぽいメロディは残しながら、本作では宇宙での生活が一般的になった(昔のSF漫画的な)近未来を舞台にしたコンセプトアルバムになっています。
「夢の近未来」を舞台にしたことによる、わけのわからない多幸感がこのアルバムの特徴です。
また、コンセプトからか、今までにもましてピコピコしてます。「super scooter happy」「宇宙エレベーター」など、未来の技術をテーマにした曲にその特徴が良く現れているかな。
アルバムの最後を飾るのは、ハウス食品のCMにも採用されたレトロメモリー。それまでのハイテンションさとはうってかわって、家庭的な曲です。


次のアルバムは「NEXUS-2060」です。
NEXUS-2060

NEXUS-2060

基本的には「S.F.」の世界観を継承していますが、前作ほどコンセプトがしっかりしているわけではなく、どちらかというと現代の生活を歌った歌が多いです。
アレンジも前作よりは落ち着いた感じ。
アルバムとしては面白くありませんが、個々の曲のポップさ、ピチカートっぽさはここで頂点を迎えます。立て続けに紹介しましょう。
Lucky Love。題名どおりの多幸感あふれる曲です。後にPerfumeで多用されるヴォコーダーヴォイスも登場してきます。

Happy Life Generator。個人的には、ピチカート系ポップスの正統な後継にして、capsule最高のポップソング。(映像は他の人が作ったものです)ここから、ヴォーカルそのものにもヴォコーダーを入れはじめます。

題名からしてピチカートなtokyo smiling。

 
三部作の最後は、「L.D.K Lounge Designers Killer」。
あるインタヴューによると、「お洒落なラウンジ音楽がどうとかいってる人たちを馬鹿にして」作ったアルバムとのこと。
渋谷系っぽさを残しつつ、後のテクノ・ハウス路線を思わせる要素がちらほらするのが特徴です。
L.D.K Lounge Designers Killer

L.D.K Lounge Designers Killer

それまでのあふれんばかりのポップさが影を潜め、ハウスへの方向転換の最初の一歩、グライダー。
少しだけ、その後の姿の片鱗が見えます。

と思ったら、オサレ好きへのファンサービスも。do do pi do。アイドルマスターの映像しかなかった。


次回は多分最後。テクノ・ハウス路線後のcapsuleを紹介します。