メロディが生まれるとき
ふと、自分の中でメロディが出来たとき、よく携帯のボイスメモに録音します。
で、あとで聴いていいメロディだったら、作り始めます。
今日、やはり良いフレーズが出来たので、制作を再開しようかな、と思います。
歌が乗るかんじのメロディではないので、インストかな。
capsule特集その4
ほぼ一週間ぶりの更新です。
capsule特集(いまのところ)最終回は、テクノ&ハウス路線後のcapsuleを紹介します。
スタジオジブリとのコラボレーションなどで少しずつ知名度を上げていったcapsuleですが、ここで大きな方向転換をします。
アルバム「FRUITS CLiPPER」は、ぶっといシンセベースとよつうちドラムのハウスミュージックになりました。
はっきりいうと、daft punkです。
- アーティスト: capsule
- 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
- 発売日: 2006/05/10
- メディア: CD
- 購入: 6人 クリック: 121回
- この商品を含むブログ (344件) を見る
これには当時のファンはびっくりでした。
ネオ渋谷系の代表としてオシャレポップスを作っていたcapsuleが、まさかこんなダンスミュージックを作るなんて、と。
「騙された!」「もうついていけない」という意見もちらほらありました。
そこから間髪入れず発売されたアルバムが名作「Sugarless GiRL」です。
- アーティスト: capsule
- 出版社/メーカー: contemode
- 発売日: 2007/02/21
- メディア: CD
- 購入: 5人 クリック: 190回
- この商品を含むブログ (367件) を見る
アルバム冒頭を飾る名曲「Starry Sky」。これを聴かされたら、従うしか無いでしょう!
このアルバムの発売に前後して、capsule(というか中田ヤスタカ)の周りの環境は一変しました。
それまでも鈴木あみとのコラボレーションなど、いくつか楽曲提供はありましたが、まだ一般には名前の知られていなかったcapsule。
しかし楽曲を手がけるPerfumeの「ポリリズム」のヒットにより、一気に注目ミュージシャンにのし上がったのです。
この辺りで中田ヤスタカの中で各プロジェクトの棲み分けが出来たのか、「capsuleは自分の好きな音楽をやる実験場。その他にはcapsuleでの実験をフィードバック」というスタンスが鮮明になってきます。
その中で作られた、趣味全開のアルバムが「FLASH BACK」です。
- アーティスト: capsule
- 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
- 発売日: 2007/12/05
- メディア: CD
- 購入: 7人 クリック: 185回
- この商品を含むブログ (221件) を見る
2008年になって、衝撃の名盤「GAME」と共にPerfumeが大ブレイクを果たし、capsuleへの注目はさらに高まっています。
11月に彼らのニューアルバムが発売されますが、今度はどんな世界を聴かせてくれるのでしょうか。
capsule特集!!その3
つーわけで、中期capsuleの「SF三部作」を紹介します。
まずは「S.F. sound furniture」から。
- アーティスト: capsule,Yasutaka Nakata
- 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
- 発売日: 2004/06/09
- メディア: CD
- 購入: 8人 クリック: 116回
- この商品を含むブログ (194件) を見る
「夢の近未来」を舞台にしたことによる、わけのわからない多幸感がこのアルバムの特徴です。
また、コンセプトからか、今までにもましてピコピコしてます。「super scooter happy」「宇宙エレベーター」など、未来の技術をテーマにした曲にその特徴が良く現れているかな。
アルバムの最後を飾るのは、ハウス食品のCMにも採用されたレトロメモリー。それまでのハイテンションさとはうってかわって、家庭的な曲です。
次のアルバムは「NEXUS-2060」です。
- アーティスト: capsule,中田ヤスタカ
- 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
- 発売日: 2005/02/09
- メディア: CD
- 購入: 6人 クリック: 99回
- この商品を含むブログ (172件) を見る
アレンジも前作よりは落ち着いた感じ。
アルバムとしては面白くありませんが、個々の曲のポップさ、ピチカートっぽさはここで頂点を迎えます。立て続けに紹介しましょう。
Lucky Love。題名どおりの多幸感あふれる曲です。後にPerfumeで多用されるヴォコーダーヴォイスも登場してきます。
Happy Life Generator。個人的には、ピチカート系ポップスの正統な後継にして、capsule最高のポップソング。(映像は他の人が作ったものです)ここから、ヴォーカルそのものにもヴォコーダーを入れはじめます。
題名からしてピチカートなtokyo smiling。
三部作の最後は、「L.D.K Lounge Designers Killer」。
あるインタヴューによると、「お洒落なラウンジ音楽がどうとかいってる人たちを馬鹿にして」作ったアルバムとのこと。
渋谷系っぽさを残しつつ、後のテクノ・ハウス路線を思わせる要素がちらほらするのが特徴です。
- アーティスト: capsule,yasutaka nakata
- 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
- 発売日: 2005/09/21
- メディア: CD
- 購入: 9人 クリック: 146回
- この商品を含むブログ (246件) を見る
少しだけ、その後の姿の片鱗が見えます。
と思ったら、オサレ好きへのファンサービスも。do do pi do。アイドルマスターの映像しかなかった。
次回は多分最後。テクノ・ハウス路線後のcapsuleを紹介します。
capsule特集!!その2
というわけで、今日はcapsule特集第二回「ネオ渋谷系期」と題して、cutie cinema replayとphony phonicを紹介します。
この時期のcapsuleの特徴は、一言で言えば「pizzicato fiveのパクリ」です。
グッとおしゃれになったこしじまとしこのヴォーカルとルックス。
アレンジにはフレンチポップの香りが漂い、かと思ったら同じ曲の中でいきなりテクノポップになったり、DJのようなループ系の曲が混じったり。
アルバムはポップス曲とそうでないよくわかない曲が入り乱れる。
さらには、渋谷系の残党のようなインディーズミュージシャンとアルバム中の多くの曲でコラボレーションしてみたり・・・。
オケを全部シーケンサーで作っている以外は、まさにかつてのpizzicato fiveのイメージです。
そんな彼らを「21世紀のpizzicato five」としてビレバンが持ち上げはじめたのもこの頃でした。
そんな頃のcapsuleの代表曲が、cutie cinema replay収録の「プラスチックガール」とphony phonic収録の「idol fancy」です。
前期capsuleの代表曲「プラスチックガール」。PVのピチカートっぷりが半端じゃない(笑)
ほぼ全曲コラボ曲なアルバムです。
- アーティスト: capsule,中田ヤスタカ
- 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
- 発売日: 2003/03/19
- メディア: CD
- 購入: 10人 クリック: 54回
- この商品を含むブログ (111件) を見る
そして「idol fancy」。基本的には「プラスチックガール」の延長線上の曲です。
このアルバムはperfumeの「リニアモーターガール」につながる世界観だと思います。
- アーティスト: capsule,中田ヤスタカ
- 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
- 発売日: 2003/11/19
- メディア: CD
- 購入: 3人 クリック: 36回
- この商品を含むブログ (106件) を見る
ここまでは、capsuleは「質の良いネオ渋谷系ユニット」でした。
次のアルバム「S.F. sound furniture」から、capsuleは唯一無二のユニットになるのです。
というわけで次回は「S.F. sound furniture」「NEXUS-2060」「L.D.K Lounge Designers Killer」、通称「SF三部作」を紹介します。
capsule特集!!
東京に帰ってきたので、通常営業にもどります。
本日から何回かに分けて「capsule その栄光の歴史」と題して、capsuleの歴代のアルバムを紹介して行こうと思います。
まずcapsuleの説明をいたしましょう。perfumeのプロデューサーとして一躍時の人になった中田ヤスタカと、vo.のこしじまとしこによる音楽ユニットです。
ジャンルとしては渋谷系、テクノポップ、エレクトロニカ、ハウスなどなど。
ユニットの立ち位置も、当初は(多分リスナー獲得のために)わりと媚びた曲作りをしていましたが、最近は「中田ヤスタカが自分の好きな音楽をポップスにできるか試す実験場」的なポジションです。で、そこでの結果をperfumeを始めとするプロデュースに活かしている、という印象です。
で、今日ご紹介するのはデビューした頃のcapsuleです。
この頃のcapsuleはごくごく普通のJpopユニットでした。
2001年に発売されたデビュー曲が「さくら」です。(消されてるかも?)
普通だ。曲も普通だし、なによりも後に「偽野宮真貴」になるこしじまとしこの顔が普通だ。
とまぁ、こんな普通の曲でデビューしたcapsuleですが、その後はいきなり悪ノリを始めます。
2ndシングル「花火」はモロにJITTERIN'JINNの曲調、3rdシングル「東京喫茶」はまんまpizzicato fiveの世界観。とまぁ、いろんな確信犯をやったのでした。
下は「東京喫茶」。映像は別の人が作ったものです。まんまピチカートですぜ。
ここらへんのシングルも収録されている1stアルバム「ハイカラガール」。今からは想像もつかない世界です。
- アーティスト: capsule
- 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
- 発売日: 2001/11/21
- メディア: CD
- 購入: 5人 クリック: 150回
- この商品を含むブログ (95件) を見る
後から考えると、彼らの一つの転機になった曲が次のシングルである「music controller」です。
YMOから伝統の中華系テクノポップなアレンジ、メタ気味な歌詞、そしてボサノバをフィーチャーしたメロディ。
後に「ネオ渋谷系」「フューチャーポップ」と括られることになる、つまりはテクノポップと渋谷系が融合したような音楽の特徴が、この辺りから出てきたのでした。
次回はcutie cinema replay、phony phonicを紹介します。